『いま君に伝えたいお金の話』を読んだ感想
『いま君に伝えたいお金の話』
著者は投資家の村上世彰さんです。
1999年に村上ファンドを設立後、2006年にインサイダー取引で逮捕されるまでファンドマネージャーとして村上ファンドを急成長させた人物です。
その運用資産額は2006年3月末で4444億円にもなっていました。
自身でも公言している通り、投資に関してはまさに"プロ中のプロ"です。
この方の生い立ちから考えるとそれは必然のような気がします。
投資家だった父の影響で投資を始めたのはなんと小学校3年生。
大学に入るまでの小遣いとして100万円をもらい、それを元手に株を買い始めたそうです。
それからずっと投資で増えたお金を投資に回し、さらにお金を増やして投資する事を繰り返してきたそうです。
そんなお金のプロが執筆したこの本から自分が学んだ事をいくつか挙げていきます。
そもそもお金とは何なのか
僕はお金が欲しいしお金が大好きです。
でもお金とは何なのかを理解しないでお金だけを求めているとお金に縛られた人生になってしまいます。
収入や、贅沢品には上限がありません。上には上があります。
自分にとってお金とは何なのかを理解しないでお金を求めてもゴールは無いのです。
ではお金とは何なのか
お金とは自分を幸せにする道具でしかありません。
大前提は自分の幸せにあります。
この本ではお金に縛られず、お金と上手く付き合うためには
自分の幸せの基準をハッキリ持つことが重要だといっています。
自分の幸せとは何なのかをハッキリさせて、そこにお金を使う。
逆に自分の幸せの基準に当てはまらないお金は無駄遣いになります。
いかに無駄遣いを減らして自分の幸せにお金を使えるかが大事です。
物の価値を知る
無駄遣いを減らしたり、お金を増やす上で物の本当の価値を知ることはとても大事です。
日本人は値段が高いものは良い物と考えがちですが、その値段を安易に受け止めるのではなく、もう一度よく考えましょう。
そもそも値段というのは需要と供給のバランスで決められています。
例えば、ある年は気候が良く野菜が豊作ならば需要に対して供給が多いのでスーパーには値段が安く質の良い野菜が並びます。
逆に、ある年は野菜が不作ならば需要に対して供給が少ないので値段は上がります。
しかし、野菜の質は豊作の年のものには劣ります。
このように、その物の価値は値段では分かりません。
この本では、常に物の値段に注目し、その物の価値を考える癖をつけることが重要と書いてあります。
また、物の価値は人によっても異なります。
例えば、僕は車には興味がありません。
だから3000万かけてフェラーリを買う人の気持ちが理解出来ません。
スーパーカーに乗るというのは僕の幸せの基準には当てはまらないので、車に3000万をかける価値は無く、無駄遣いに分類されます。
ですが、子供の頃からスーパーカーが大好きだったり、スーパーカーのエンジンの音を聞きながら、周囲の視線を浴びながらドライブするのが最高に幸せという人にとってはフェラーリに3000万かける価値があるのでしょう。
3000万稼ぐのはとても大変です。
フェラーリが3000万を稼ぐための時間や苦労に相当する幸せ、もしくはそれ以上の物を与えてくれるならフェラーリに3000万かけても損ではありませんよね。
このように、その物の価値を見極めて、それが自分に対して、値段相応の幸せを与えてくれるか考えながらお金を使うことは無駄遣いを減らす上で重要です。
どうやってお金を増やすか
この本では
稼いで貯めて、回して増やす
と書いてあります。
実際には収入の2割をまず貯金します。
そして十分な資金が集まったらそれを株なり不動産なりに投資して増やします。
僕はまだ資金を貯める段階です。
村上世彰さんも小学生の頃から投資で増えたお金はいつか必要になる時のためにずっと貯めていたそうです。
そして40歳で村上ファンドを立ち上げる際にその資金を投資したそうです。
僕も研修医の2年間でまず300万貯めようと考えています。
そしてそれを"回して"増やしたいと考えてます。今はその回し方を勉強しています。
まとめ
他にも仕事の選び方や、チャリティーに関する考え方など色んな内容がありましたが、僕にとっては上記の情報が有益でした。
この本を読んで、自分の人生において幸せの基準とは何なのかを考えて書き出してみました。
そして自分のクレジットカードの明細と幸せの基準を照らし合わせてみると、幸せのために使うお金と無駄遣いが簡単に区別できました。
そしたら次の月から自分の行動を改善しやすいですよね。
今まで物を買うときに自分の幸せとか、その物の本当の価値とか考えたことがなかったので、この本からそうゆう視点を得ることが出来て良かったです。